プラント業界への転職をお考えの方へ
1.プラントとは?
プラントを辞書で調べてみると「生産設備一式、大型機械など」と出てきます。つまり一つのものを製造生産する為の設備、機械の集合体がプラントなのです。そしてひとくちにプラントといっても発電・電気・機械・化学・環境・食品・製薬など様々な種類があります。皆さんの社会生活に欠かせない資源や電力を生産したり、ごみ処理や水処理といった環境維持のための大型施設の一つ一つがプラントなのです。
2.プラントエンジニアリング事業内容
その事業内容は大きく二つに分けられます
・EPC事業
各種プラントにおける企画・設計、調達、建設(試運転)までを行う事を「Engineering:設計」「Procurement:調達」「Construction:建設」の頭文字を取ってEPCといいます。プラント建設の根幹を担う仕事で、非常に大きなやりがいを感じる仕事です。そのためそこで働くには、専門的なスキルや業界での経験、プロジェクト遂行能力が必要不可欠になってきます。
・メンテナンス事業
保守、保全、点検、検査、改良工事等、実際に稼働しているプラントの維持・管理をおこないます。自社EPCで建設したプラントをそのまま管理する企業もあれば、既存のプラントの維持・管理をおこなうプラントメンテナンスに特化した企業もあります。
3.仕事内容
上記EPC企業では、プラントの計画・設計、資器材の調達、建設の施工管理、運転マニュアル作成・試運転等
の業務があり、またメンテナンス企業では、保守保全のための見直し設計、電気計装試験、改良工事等を行います。
そして実際の現場では数百、数千の人間が働き、プラントの建設・維持管理をおこないます。そのすべての人間が、プラント技術者です、一つの街ほどに大きなプラントを動かすのも止めるのもプラント技術者一人一人にかかっているのです。
4.専門スキル
プラントには発電・電気・機械・化学・環境・食品・製薬など様々な種類があります。そのため機械工学系はもちろんのこと医学系、環境科学などにもニーズがあります。またプラント建設・維持には土木・建築系のスキルも重要となってきます。上記の専門スキルに加え、多くの人の働く職場なのでマネジメント・コミュニケーション能力も必要不可欠です。
5.プラント業界の今後
現在国内における大規模な新規プラントの建設はあまり多いとは言えません。しかしながら既存のプラントでは、設備のメンテナンスは不可欠であり、プラント技術者の需要が高まっています。また海外に目を向けると、中国やインドのような経済発展の目覚ましい国や、東南アジア諸国ではプラント建設のニーズが高まっています。そのため今後のプラント業界を担う人材としては英語が話せることも非常に重要になってきます。