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プラント業界における「施工管理」とは

1.「施工」とは工事を行うこと、「施工管理」とは工事を管理すること

各種プラントでは電気・機械・配管・弁などの様々な設備があり、その設備を新しく設置したり、設置済み設備に異常が無いかメンテナンスしたりなどの様々な工事が行われており、それぞれの工事について個別の管理が必要となります。施工管理は自分が担当する工事について実際に現場で作業を行うのではなく、施工を実際に行う作業者を管理し、工事進行の調節、必要な資機材の手配、安全な作業の確保など、調節や段取りをするのが主な仕事となります。工事が予定通り計画に沿って進められるかは施工管理の役割が重要です。

 

2.施工管理の仕事内容における代表的な管理

①工程管理

工事の計画に基づいて工程表と呼ばれるスケジュールを組み、工程表通りに工事が進むように管理し決まった期日までに工事を終わらせるのが仕事です。実際に工事が始まると手配していた部材が予定通り入荷しなかったり、天候に作業が左右されたりと予定通りに行かない事が少なくありません。そんな時でも工程を調整し予定通り工事が進むようにするのが施工管理の重要な仕事の一つです。

 

②原価管理

どんな工事でも予算があります。人、時間、お金をいくらでも掛ければ良いという訳にはいきません。計画内に予算が納まるように工程、品質、安全などを総合的に考え管理する必要があります。

 

③品質管理

決められた部材・工具を使用し要求された仕様通りに工事が進むよう管理します。現場では社内検査や客先との立会検査などに同席し自分の目で品質を確かめます。事務所では設備仕様や検査記録を品質記録として残します。

 

④安全管理

プラントにおける工事現場は、高所や狭所であったり大型重機や設備を使用したりと事故が発生しやすい環境の為、人命に関わる大きな事故が起きかねません。TBMやKYにて日々の作業や危険ポイントを作業員に周知すると共に、適正な工具の使用、保護具の着用等を現場にて指導し事故を未然に防ぎます。

 

3.施工管理における必要な能力

施工管理者は現場の作業員を指揮・指導していく立場であるためリーダーシップはもちろん、客先や同僚及び作業員と円滑にコミュニケーションを進めていく能力が必要です。何かあった際はすぐに相談できる環境を作り出す事でトラブルは未然に防げるので、「自分が率先して関わろう」という気持ちを持って仕事に取り組む事が重要となります。

 

4、施工管理は未経験者でも出来るのか

施工管理の仕事は工事全体の流れを把握しながら管理をするので経験がものをいいます。しかしその経験は実経験なくして身につけられるものではありません。では経験者しか出来ない仕事かというと決してそうではありません。どんなベテラン管理者も初めは必ず未経験からスタートしており、沢山の経験を積むことによって現在に至っています。初めから一人で進めれる仕事ではありませんので、周りの協力を得ながら経験を積んでいく事で自信が持てるようになります。未経験の方も安心して始めれる仕事です。