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プラントエンジニアのお仕事インタビュー「放射線管理員」

プラントエンジニアには様々な業種があります、今回は原子力発電プラントには必要不可欠な「放射線管理員」のお仕事をご紹介します。
まず原子力発電プラントにおける「放射線管理」とは何かというと、

 

原子力発電では、運転にともない、さまざまな放射線が発生します。原子力発電所の安全確保のためには放射線や、放射線を出す放射性物質の管理(放射線管理)が必要です。原子力発電所では発電所で働く人と発電所周辺の環境を守るため24時間厳重な放射線管理を行っています。

引用:電気事業連合会 原子力発電所の放射線管理

 

とあります。このように原子力発電プラントで働く人と周囲の環境の安全を守るための大切なお仕事が「放射線管理員」なのです。

それではインタビューです。今回は放射線管理員として業務経験5年目の33歳男性の方からお話を伺います。

 

お仕事の内容を教えてください

原子力プラント内では放射性物質を取り扱う作業や、放射性物質周辺での作業が行われています。その放射性物質から出る放射線による作業者の被ばくを抑えるということが重要になってきます。私たちは施設内で働く方々の被ばく線量を低く抑え、安全に作業ができるよう計画し管理する、という仕事を行っています。

 

一日の仕事の流れを教えてください

【8時】

出社。担当する作業の協力企業のミーティングに参加して、その日の作業での放射線管理上の注意点やポイントなどを周知します、その後放射線管理グループでのミーティングに移り各作業場所での注意点などをグループ内で確認し合います。

【9時】

原子力建屋内の作業現場に入り、作業場所の線量の測定や汚染検査を行うとともに、作業者がミーティングでの注意点を守っているかどうかをチェックします。

【12時】

昼休憩

【13時】

再度現場に入り午前中と同様の業務を行います、現場作業終了後は事務所に戻りその日に測定したデータを作成します。

【17時】

退社。

 

この仕事のやりがいは何ですか?

原子力プラント内では数多くの作業が行われています、そこには沢山のプラントエンジニアたちが一丸となって業務に取り組んでいます。その中で放射線管理員として作業に関わり、作業者の被ばく線量を極力抑えるように日々の管理をして、トラブルなく作業が完遂できた時には非常にやりがいを感じます。

 

大変だと思うことは?またそれをどのように乗り越えてきましたか?

日々の業務において時に不測の事態が発生することがあります。そのようなトラブルに対応することは知識や経験も必要でとても大変でした。そのような時頼りになるのが職場の先輩方です。私の周りには知識と経験が豊富な先輩方が多数おります。業務においてわからないことや、不測の事態が起きた際にはアドバイスをもらっています。その先輩がたの知識や経験を吸収して一つずつ困難を乗り越えてこられました。

 

最後に職場の雰囲気を教えてください。

業務経験・人生経験豊富な方が多く仕事でもプライベートでも困った時に相談しやすい雰囲気の職場です。私も経験の浅いころは不安なことが沢山ありましたが、慣れるまでは職場の先輩方がしっかりとサポートして、安心して業務にあたることができる良い環境であると思います。

33歳男性「放射線管理員」業務経験5年目